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比較的安く買える輸入車選びの注意点とは?

安く購入できるのはどのモデル?

比較的安いと感じられるのは概ね車両価格が50万円前後でしょう。
軽自動車の新車も買えないし、軽自動車の中古車価格と同等の価格で輸入車に乗れる魅力があります。
また、今回紹介するシリーズでは、自動車税が重課されない2010年式以降のモデルも狙うことも可能です。

・BMW3シリーズ

3シリーズはBMWの中でも最も人気のあるモデルで、サイズ面でも日本で使い勝手の良い大きさです。
人気の3シリーズは、2005年4月~2014年2月まで販売されたE90(セダン)E91(ツーリング)の後期モデルが狙えます。
なかでも320iなら2010年以降の170馬力の新エンジン搭載モデルがおすすめです。

320iは直列4気筒2.0Lエンジンを搭載し、323iと325iはそれぞれ出力の異なる直列6気筒2.5Lエンジンを搭載しています。
いずれも6ATを採用しセダンとツーリングが選べ、車両価格50万円前後で狙えます。

高級感の高い本革シートと木目パネルを装備した「ハイライン」と18インチアルミホイールなどを装備したスポーティな「Mスポーツ」もラインナップし、中古車価格では大差なく、車の状態と好みで選ぶことが可能です。

・BMW1シリーズ

1シリーズは2004年9月から日本で販売スタートし、プレミアムコンパクトクラスでは唯一の後輪駆動(FR)を採用しています。
初代E87は2012年8月までに販売されたモデルで、116i、118i、120iなど排気量に応じたグレード区分がありますが、各グレードともに30万円前後で中古車市場に出ています。

狙いたいのは2011年9月以降のF20です。コードネームがE~ではなくF~のBMWで唯一50万円前後から狙えるモデルです。
プッシュスタートやアイドリングストップ、HDDナビを採用しエマージェンシーブレーキをオプション選択したモデルもあり、全く古さを感じさせないモデルと言えるでしょう。

横長のヘッドライト&テールライトデザインを採用した後期モデルは2015年からですが、まだまだ人気が高く、価格は90万円前後からです。
それでも登録から7年以内のBMW1シリーズが軽自動車よりも安く購入できるのは魅力的です。

・フォルクスワーゲンポロ

ポロはゴルフよりもコンパクトなエントリーモデルとして1975年に登場したモデル(近年ではルポやUP!もありますが…)です。
ゴルフのボディサイズ拡大と合わせて、ポロのボディサイズも各モデルごとにサイズアップしています。2002年以降のモデルではかつてのゴルフとサイズ感が同じで、2018年のモデルチェンジでは3ナンバーモデルになりました。

おすすめのポロは2009年~2018年までに販売されたモデルで、ぱっと見たデザインは新型のポロと大差なくナンバーが5ナンバーであるくらいのイメージで、古さは全く感じさせないモデルです。
1.2L TSIは経済性に優れたSOHCシングルチャージャーエンジンで、切れ目の感じさせないツインクラッチ7速DSGを採用していることも上位モデルのゴルフと違いがなく魅力的なモデルです。
狙い目は2013年以降のブルーモーションテクノロジーを搭載したモデルで走行距離5万キロ前後、50万円以下で狙え、まだ10年経過していない点も魅力的です。
少しでも新しいモデルなら2017年式(5年落ち)で100万円前後です。

エンジン系で注意すべきポイントは?

エンジンは電子制御でタイミングベルトはチェーン化でメンテナンスフリーとも言える故障の少ないモデルですが、その中でもオイル漏れには注意が必要です。

特にBMWに目立つオイル漏れですが、ポロも気にかけて見る必要があります。
今回紹介したモデルは概ね10年経過しており、ゴム部品の経年劣化は否めません。オイルシールなどのゴム部品は硬化し劣化しています。下回りを確認してオイルの滲みや漏れが無いか確認しましょう。
特にE90系がそのタイミングに該当してきており、気になったら修理交換しましょう。また、そのタイミングでスパークプラグも同時交換すると手間が省けます。

・ウォーターポンプの交換忘れに注意
タイミングベルトとウォーターポンプはセット交換でしたが、タイミングチェーン車のウォーターポンプは見落とされがちです。劣化すると水漏れを起こすなどトラブルの原因になります。10年経過しても未交換の場合は、ウォーターポンプを交換するとともに、同時にドライブベルトの交換もおすすめします。

ブレーキパーツの残量に注意

国産車と比較して摩耗が早い輸入車のブレーキパーツです。BMW、フォルクスワーゲンポロ共通です。
ブレーキパットが減っていた場合には交換が必要で、同時にディスクローターも減りますので交換しましょう。フロントディスクローター+パットの交換のみでも5万前後です。

車検ではブレーキが効けばOKのため、ブレーキの残量はしっかりと確認しておくことが大切です。

内装のハゲや浮きも確認しよう

2000年以前の輸入車と比較すれば、内装の造りや経年劣化、電気系統のトラブルも少なくなっています。
それでも、BMWはドア内張の浮きや天井の垂れは確認しましょう。フォルクスワーゲン系は内装プラスチックのハゲが起こりやすいため、インパネ周りやドアスイッチ周りの状態を確認しましょう。ゴルフⅣなどモデルによっては内装のハゲやベタつきは「仕方ない」とされるモデルもあります。

エアコンやパワーウィンドウ、ドアロックなど電気系もひと通り確認することが大切です。
ドアロックは左後のみ解除ならないなどのトラブルも多いのが輸入車です。

フォルクスワーゲンはDSGの状態に注意

今回紹介しているBMWのトランスミッションは、トルクコンバーター式の従来のオートマチックですので比較的信頼性は高いトランスミッションと言えます。
フォルクスワーゲングループで採用されているDSGはポロにも採用されており、注意が必要です。

・コンピューター系トラブル
2010年4月~2012年7月までの前期モデルはミッション制御コンピューターの不良によりトラブルが発生しやすくなっています。リコール対象ですので対策済かどうか確認しましょう。
クラッチが切れたままで空ぶかし状態になったり、「P」表示の点滅によりギアが入らないトラブルがあります。

・スムーズに走らないトラブル
DSGのオイルを定期的に交換しているかしていないかで大きな違いがでます。
5年または6万キロで交換することをおすすめしていますが、今回紹介している年式のポロの中には未交換の個体も多いでしょう。4万円~5万円の交換費用ですので、調子が良いうちに交換することをおすすめします。交換を怠ってミッション交換になるとその約20倍の費用も覚悟しなければなりません。

ギアを入れた際にショックがある、タイムラグがある、発進時にスムーズに発進しない、変速ショックが大きい、この症状があるポロは避けるのが無難でしょう。

購入後の整備費用としてプラス50万円前後あればなお良し!

比較的安く買える輸入車は、概ね10年経過した輸入車です。
「今」調子よくても、経年劣化に伴うトラブルが予想されます。そのトラブルを未然に防ぐ予防措置(ベルト類、ゴム部品、消耗品の交換)やトランスミッションオイルの交換、タイヤの交換のための費用を準備しておくことをおすすめします。

次の車検までの期間が短い場合は、次の車検費用対策として用意するのも良いでしょう。
短期間で乗換る方以外は、快適に乗る費用として50万円程用意しておくと安心で、楽しい輸入車ライフを送ることができるでしょう。

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