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廃車の解体って何?解体の流れを簡単解説

長年乗り続けた車が故障が増えたり動かなくなったりした場合、その車はどうなるかご存知でしょうか?廃車にした車は解体され、部品は再利用やリサイクルされます。

しかし、多くの人にとって廃車や解体の手続きはあまり馴染みがありません。この記事では、車の廃車や解体の流れの基本を簡単に解説します。

1.廃車と解体の違い

廃車と解体についての詳しい内容を解説します。

1-1. 廃車とは

廃車とは、車両登録を抹消し、ナンバープレートを返納することです。
主に「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の二種類があり、車の状態や目的に応じて選ばれます。
この手続きには適切な書類の提出が必要で、場合によっては車両登録を抹消する必要があります。廃車のステータスが確定すると、車は公道を走行できなくなりますが、これだけでは解体されません。

1-2. 解体とは

一方解体は、廃車にした車を物理的に分解する作業を指します。主に自動車が走行に適していない、または大きな事故で修理不可能な状態にある場合に実施されます。解体は専門の許可を持つ業者によってのみ行われ、個人で行うことはできません。
2005年に施行された自動車リサイクル法により、現在は使用可能なパーツはそのまま利用され、使用不可能な部分は樹脂や金属資源として約98%が再利用されます。この一連の流れを「解体」と言われます。

車を解体しても、「廃車」という正式な手続きを完了させない限り、まだその車の所有者とみなされます。このため、車がもう手元にないにもかかわらず、自動車税を支払い続ける義務が発生します。つまり、車を解体する際には「廃車」という手続きが必要不可欠です。

2.廃車解体の流れ

2-1. 廃車手続き

まず初めに廃車手続きを行います。所有者は車の登録を抹消するために必要な書類を地方運輸局に提出し、ナンバープレートを返納します。この手続きには車検証、身分証明書、廃車に関する申請書などが必要となることが多く、これにより車は法的に廃車と認定されます。

2-2. 解体業者への移送

廃車登録が完了した車は解体業者に引き渡されます。
動く状態の車は自身で業者まで運び、動かないか事故で走行不可能な車は業者に引き取りに来てもらうしかないです。

2-3. 解体作業

解体作業は自動車リサイクル法に基づいて行われます。自分で自動車部品を分解することや、地元の自動車工場で部品を取り外すことは、「解体」とは呼ばれません。
正しい解体の手順は以下の通りに進められます。

1.廃車にする車両を解体工場へ搬入する
2.ネット上で、車両の引き取り報告を行う
3.解体工場にてフロンガスの回収を行う
4.ネット上で、フロンの回収報告を行う
5.解体工場にてエアバッグの回収・展開処理を行う
6.ネット上で、エアバッグの処理報告を行う
7.解体工場で部品の取り外し回収が完了した車両を破砕工程へと搬送する
8.ネット上で、車両が破砕工程へと進んだ報告を行う
9.破砕工程を行う専門業者が車両を引き取る
10.ネット上で、破砕工程を担当する業者が車両を引き取った事を報告する

これらの作業が完了してはじめて「解体」が完了した状態になります。

3.廃車は解体後にどうなる?

廃車になった自動車は解体され、その部品や素材が様々な方法で再利用されます。ここでは、解体後に各部品がどのように扱われるかについて詳しく説明します。

3-1. バッテリー

自動車のバッテリーには無色透明の硫酸と鉛が含まれています。解体されたバッテリーは専門のリサイクル業者に引き渡され、内部の鉛が回収され新たなバッテリー製造のための原料として再利用されます。この作業は環境保護にも寄与し、有害物質の適切な処理にもなります。

3-2. タイヤの再利用

取り外されたタイヤは、状態が良ければ中古部品として販売されることもあります。使用できないタイヤは細かく破砕され、アスファルトの製造や公共施設の敷地材として、またはセメント製造の熱源として利用されます。このようにして、タイヤは廃棄物として処理される代わりに有効に活用されます。

3-3. エアバッグ

エアバッグは安全装置の一部であり、再利用や転売は禁止されています。解体時にはエアバッグを意図的に展開させ、専門の処理業者によって安全に取り扱われます。不正な取引が行われないよう、厳格な管理下で処理される必要があります。

3-4. エンジンとその他の機械部品

安全と品質が保証されたエンジンは、中古部品として再利用されます。再利用が困難なエンジンは、その金属部分が鉄やアルミとしてリサイクルされ、新たな製品の材料として活用されます。

3-5. 外装部品の取り扱い

ドア、バンパー、ライトなどの外装部品は、需要がある場合は中古部品市場で販売されます。需要がない場合や状態が悪い部品は、リサイクルのために分解されます。これにより、プラスチックやガラスなどの素材が新たな用途に供給されます。

4.廃車解体手続きの必要書類

廃車解体に必要な主な書類について詳しく解説します。

4-1. 車両登録抹消申請書

廃車の手続きを開始するためには、まず車両の登録を抹消する必要があります。このために提出が必要なのが「車両登録抹消申請書」です。この書類は、車両の所有者が地方運輸局に提出することで、廃車の手続きが完了します。

4-2.ナンバープレート返納証明

車両登録を抹消する際には、使用していたナンバープレートを返納する必要があります。ナンバープレートを返納した証明として「ナンバープレート返納証明」が発行されます。これは後の手続きで車が正式に廃車された証拠として使用される重要な書類です。

4-3. 解体承認申請書

解体を行うには、解体業者が地方自治体または関連機関に「解体承認申請書」を提出し、解体作業の許可を得る必要があります。この申請書には、解体する車両の情報と、解体を行う業者の情報が含まれています。

4-4. リサイクル料金支払証明書

自動車リサイクル法に基づき、車を購入した際にリサイクル料金が支払われている場合、その支払いの証明書が必要です。リサイクル料金とは、車の解体や再利用に必要な費用で、新車を購入する際にオーナーが支払います。そのため、解体する際には、リサイクル料金を支払ったことを証明するリサイクル料金の支払証明証の提示が必要になります。

4-5. 車検証

廃車の手続きにおいては、車検証も重要な書類です。この車検証を地方運輸局に返納することで、廃車として手続きをすることができます。車検証は原本が必要で、コピーでは不備な書類とみなされます。

5.まとめ

この記事では、廃車と解体についてや解体の手順を解説しました。車の解体には「廃車」の登録が必要不可欠です。
適切な手続きを理解し、必要な書類を準備することで、スムーズに廃車の解体を行うことができます。

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